☆☆「死ぬまでにしたい10のこと」

カンバンわ!

2009年11月10日 14:25

大切な人たちだからこそ、最後まで知らせないと心に決めた




「死ぬまでにしたい10のこと」(2003年、主演:サラ・ポーリー)





全身に癌が転移したことを知った23歳の女性が、それを周りの人たちに隠し、死ぬまでにしたいことを並べて一つづつ実行していく。




淡々とした調子で物語は進んでいく。メリハリがないので人によっては見ていられないかもしれない。




主人公の女性は自分に迫ってくる死に対して恐れたり、苦悩したりする様子をほとんど出さない。




それこそ淡々にその時を迎えようと今の現実を生きている。




この主人公に共感することができればこの映画は最高のものとなるでしょう。




自分には果たしてできるだろうか?自分の運命を受け止めて腹に落とすことが。




もっと生きたいっていうもがきや歯がゆさも無い。もしくは表に出さないようにしているのか。




この映画を見ると、自分も後悔することがないように日々の暮らしの何気ないことをもう一度考えてみようって気になる。





<あらすじ>
23歳のアンは、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで失業中の夫と幼い2人の娘と暮らし、時間に追われる忙しい毎日を送っていた。だがある日、彼女は突然腹痛に襲われて病院に運ばれる。そして検査の結果、医師から余命2ヵ月の宣告を受ける。若さのせいでガンの進行が早く、すでに全身に転移してしまっていた。アンはこのことを誰にも打ち明けないと決意し、ノートに死ぬまでにしたいことを書き出していった。それはちょうど10項目になった。そしてその日から、彼女はその秘密のリストを一つずつ実行していくのだった…。

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