2009年10月28日

☆☆☆「シッコ」

人の命の値段...




「シッコ」(2007年、監督:マイケル・ムーア)


☆☆☆「シッコ」


アメリカの医療制度への「疑問」、いやいやそんな生易しいもんじゃない。
アメリカの医療制度の「病巣」を映画の中で紹介している。




アメリカでは医療保険制度が無く、国民は民間会社の保険に入るか、医療費を実費で払うかを選ぶ。いや、下流階級の人達は選択の余地が無い。




保険に入ることもできず、治療費も払えず、払えないから治療を受けることができず、そのまま亡くなっていく。

たとえ保険に入っていたとしても、何だかんだと理由を付けて保険会社はお金を払わない。お金が払えず、治療を受けられず、亡くなっていく。




この映画は現代のアメリカの保険制度の闇を描き、問題を提起している。
「アメリカにだけは絶対に住みたくない」これが映画を見た僕の感想です。

現実をまざまざと見せられた気がしました。日本に住んでいるとそれほど医療費に困ることは多くの人が無い。
でも実は日本の医療制度ってアメリカンに近いんじゃないかな?

そんな不安を感じもした。



医療ってのは万が一の時の頼みの綱で、生活の基盤じゃなかろうか。
自分に何かあった時、どんな補償を受けられるかで普段の生活や仕事に対する姿勢も変わってきやしないだろうか?




この映画はフィクションでも何でもなく、ドキュメンタリーです。
派手な演出も、VFXも、有名な俳優の出演もありません。
けして家族で楽しんだり、恋人と甘い会話をできるような映画でもありません。




でも見なければいけない映画だと思います。





<あらすじ>
ドキュメンタリー監督マイケル・ムーアが、4700万人の無保険者だけではなく、保険料を支払っている数百人にもマイナスの影響を及ぼすアメリカの医療システムの実態を明らかにする。カナダ、イギリス、フランスを訪れ、国民全員が無料医療の恩恵を受ける国の事情を見つめながら、アメリカの混乱した医療制度を浮き彫りにしていく。


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Posted by カンバンわ! at 08:17│Comments(0)心に残った映画
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