2009年11月19日

これが最後!

ちょうど100本目の映画の紹介をし終わりました。
このブログは一応ここで止めてしまいます。

というのも、新しいブログへ引っ越しします。

引っ越し先は「お店応援団!看板のマツタニ|豊田市」です。




映画のことも時折り書いてみようと思いますので良かったら見てください。

でわでわ。  


Posted by カンバンわ! at 17:18Comments(3)心に残った映画

2009年11月17日

☆☆☆「メメント」

ホントに集中力が必要な映画だぁ~




「メメント」(2000年、主演:ガイ・ピアース)





見ることにこれほど集中力が必要な映画もあんまりないだろうと思う。




シーンの繋がりが非常に複雑。というか、流れが逆行しているから10分くらいのシーンがドンドン遡って行く。




下手をすると前の(実際には後の)シーンを忘れてしまい、繋がりが訳分からなくなる可能性がある。




つまりこの映画は最後のシーンから始まるんですよ。憎き仇を討ち取った~!ってところから。




でも最後まで見ると、とんでもない結末にしばし呆然。




最後にこのシーンを持ってくるためにわざわざ時間の流れに逆行するような作りになったんですね。




その他にも時間を遡ることで見えてくる、最初に持った印象とは違う一面。これは上手い!と思わせるシナリオ作りです。ナタリーにはやられました。もちろんテディにも。




最後のシーン(実際には最初のシーン)を最初に見てしまうと、逆に良く分からずにつまらない映画になってしまいそうです。



空想のシーンもさらに入ってくるので、見るときはホントに集中してみることをお薦めします。




シナリオによって謎解き的な要素まで含むことになったこの映画。最高です。





<あらすじ>
前向性健忘(発症以前の記憶はあるものの、それ以降は数分前の出来事さえ忘れてしまう症状)という記憶障害に見舞われた男が、最愛の妻を殺した犯人を追う異色サスペンス。ロサンジェルスで保険の調査員をしていたレナード。ある日、何者かが家に侵入し、妻がレイプされたうえ殺害されてしまう。その光景を目撃してしまったレナードはショックで前向性健忘となってしまう。彼は記憶を消さないためポラロイドにメモを書き、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていく……。  


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2009年11月14日

☆☆「バタフライ・エフェクト」

全てが上手くいく、そんなに都合の良いことは無いのかもしれない。




「バタフライ・エフェクト」(2004年、主演:アシュトン・カッチャー)





あっちを立てればこっちが立たず、とはよく言うことですが、この映画の展開はまさにそれですかね。




もっとうまい変え方があったんじゃないだろうか?とか。

もっと違うエンディングもあったんじゃなかろうか、と多くの人が思ったはずです。




まあ、映画なので良いんでしょうね。




主人公の意思は最初は自分と彼女の幸せだったはずが、過去を変えるということで周りの人が不幸になっていくことを知り、なんとかして、自分と彼女を含む愛する人達が幸せになれる結末を探す。




最後に選んだのは自分と彼女のことよりも、彼女自身、周りの人たちの幸せを選ぶ道。




随時理解していかないと話においてきぼりになってしまいますのでご注意。




もどかしいエンディングを迎えるのも、このストーリーではあっているのかもしれませんね。




ちょっとした事が後に大きな変化につながる。まさにタイトル通り、「バタフライエフェクト」です。




バタフライエフェクト3があるようですがまだ見ていないので、そのうち見たいと思います。





<あらすじ>
幼い頃、ケイリー(エイミー・スマート)のもとを去るとき、エヴァン(アシュトン・カッチャー)は、「君を迎えに来る」と約束した。だが時は流れ、ケイリーとエヴァンは全く別の道を歩んでいた。  


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2009年11月11日

☆☆「犬と私の10の約束」

犬を飼ってる人なら本気で泣けちゃいます。




「犬と私の10の約束」(2008年、主演:田中麗奈)





久々に本気で泣きそうになった映画です。




特にうちも犬を飼ってるから、うんうん、と頷けることがいっぱい。




ソックスが死んじゃう時なんて涙なしでは見られません。




ちょっと田中麗奈の演技は引っ掛かるところがあるけど、そこは目をつぶっても泣けます。




犬の話だけじゃなくて、母親との話でもあり、父親との話でもある。




犬を飼うってことは、いやペットを超えて家族として一緒いるパートナーを持つってことは、人の一生の縮図を垣間見ることができるのかもしれない。




犬好きにも、そうでなくても、泣きたい人にお薦めな映画です。





<あらすじ>
北海道・函館で暮らす14歳の少女あかり(福田麻由子)の家の庭に、ある日、前足の片方だけが靴下を履いたように白いゴールデン・レトリバーの子犬が迷い込んでくる。その子犬に“ソックス”と名前をつけたあかりに、母(高島礼子)は犬を飼うときは犬と「10の約束」をしなければならないと教えるが……。  


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2009年11月10日

☆☆「死ぬまでにしたい10のこと」

大切な人たちだからこそ、最後まで知らせないと心に決めた




「死ぬまでにしたい10のこと」(2003年、主演:サラ・ポーリー)





全身に癌が転移したことを知った23歳の女性が、それを周りの人たちに隠し、死ぬまでにしたいことを並べて一つづつ実行していく。




淡々とした調子で物語は進んでいく。メリハリがないので人によっては見ていられないかもしれない。




主人公の女性は自分に迫ってくる死に対して恐れたり、苦悩したりする様子をほとんど出さない。




それこそ淡々にその時を迎えようと今の現実を生きている。




この主人公に共感することができればこの映画は最高のものとなるでしょう。




自分には果たしてできるだろうか?自分の運命を受け止めて腹に落とすことが。




もっと生きたいっていうもがきや歯がゆさも無い。もしくは表に出さないようにしているのか。




この映画を見ると、自分も後悔することがないように日々の暮らしの何気ないことをもう一度考えてみようって気になる。





<あらすじ>
23歳のアンは、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで失業中の夫と幼い2人の娘と暮らし、時間に追われる忙しい毎日を送っていた。だがある日、彼女は突然腹痛に襲われて病院に運ばれる。そして検査の結果、医師から余命2ヵ月の宣告を受ける。若さのせいでガンの進行が早く、すでに全身に転移してしまっていた。アンはこのことを誰にも打ち明けないと決意し、ノートに死ぬまでにしたいことを書き出していった。それはちょうど10項目になった。そしてその日から、彼女はその秘密のリストを一つずつ実行していくのだった…。  


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2009年11月10日

☆☆☆「それでもボクはやってない」

恐ろしい裁判の現実




「それでもボクはやってない」(2007年、主演:加瀬亮、瀬戸朝香)





ホントに日本の裁判は怖い。というか裁判官も、警察官も、もちろん検察官も怖い。




「推定無罪」って言葉は実際にはありませんね。




グレーっぽいってことは真黒だって全員が頭から決め込んでる。




違う人もいると信じたいけど、難しいのかもしれないですね。




この映画はまさにノンフィクションのように、綿密な取材とち密な構成で作り上げたと聞く。




被害者女性の心理や、そのような女性が世の中に本当に多く存在しているのは知っているつもりだし、この映画の中ではそのようなことには触れていないので賛否両論あるとも思いますが、本作は冤罪被害者に焦点を当てているのだからこれで良いと思う。女性心理のほうは別に映画にもなっていますので。




物語は序盤から淡々と進みます。恐ろしいくらいに淡々と。

それが逆にリアルさを出しています。




普通の人には裁判所の、特に被告人席は日常からかなり遠いところにあるはずで、そこに立つと考えたこともないと思います。

実際にその席に立ったとしたらいったい自分はどうなってしまうんだろう?




自分自身を丸裸にされ、まるで関係ないようなことまで全て晒されて...。本当に怖いです。




この映画を見てから、電車に乗るときは女性に背を向けて、手はなるべく吊り革を掴んで乗るようになりました。





<あらすじ>
フリーターの金子徹平(加瀬亮)は、通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、大人しく駅の事務室に行った。しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、そのまま警察に連行されてしまう。その日から、留置所暮らしを余儀なくされた金子の無実を訴える戦いが始まった。  


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2009年11月09日

☆☆「8 Mile」

HipHopってカッコいい!って思わせる映画。




「8 Mile」(2002年、主演:エミネム)





正直なところ、ラップの良さもあんまり分からなく、最近の音楽にあまりにも多用されているのが残念だったりしてるくらいですが、この映画はカッコいい!って思ってしまいました。




内容はエミネムの半自伝的内容ってことでしたが、アメリカの貧困層を取り上げていたり、本物のラップはあんなにも暴力的!?なのか、と。




ではなぜカッコイイと思ったのか。ありのままを歌詞にしているからって点なんですが、環境によって人は様々で、自分には想像もつかない世界があるんだろうなぁ、なんて考えてみたり。




エミネムの名前は映画を観る前から、僕でも一度は聞いたことのあるくらいは有名でした。
でもバトルシーンには圧倒されます。

正直なところ心地いい歌詞ではないようですが、圧倒されます。




子供向けではないけど、こんな映画があってもいいんじゃないの?って1作です。





<あらすじ>
1995年、デトロイト。中産階級の白人が多く住む郊外とは“8マイルロード”で分断され、貧困層が多数を占める都市中心部。ジミーはここで無職の母と幼い妹の3人でトレイラー・ハウスに暮らしていた。彼は昼間プレス工場で働き、夜はヒップホップ・クラブ“シェルター”で毎週行われるラップ・バトルでの優勝を目指し、プロで成功することを夢見ていた。だが、彼は才能がありながらその実力を発揮出来ないでいる。加えて母ステファニーとの確執に悩んでいたジミーはある日、モデルを夢見るウェイトレスのアレックスと出会い恋に落ちるのだが…。  


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2009年11月09日

☆☆「ジョゼと虎と魚たち」

愛する覚悟。現実と本音...




「ジョゼと虎と魚たち」(2003年、主演:妻夫木聡、池脇千鶴)





色んなところで恋愛、いや、人を愛するということに覚悟がいるってことを分からせてくれる。




ストーリー中で、ヒロインのジョゼの足が不自由だってことをことさら強調しない展開が好印象でした。




最後に主人公が「僕が逃げた。」といった一言が印象的。




主人公の人間像が非常にリアルに描かれていると感じます。




良い人間なんだけど、ダメな奴。まさに今どきの若者ってところでしょうか。




主人公は障害を持った女性と付き合って、そしてその間にだんだんと自分の覚悟があいまいなことに気付いていく。

実家に連れて行くことをためらった時に気付いたのか、それ以外なのか。

とにかく、最後に別れて家を出た後に泣き崩れる主人公の様子は「自分には覚悟がなかったんだ」と改めて気付いたのだと感じました。その時の主人公の演技は心情をよく表している。切ないくらいに。




人を愛するってことが、覚悟がいるってことを教えてくれる1作。




そして池脇千鶴が演じたヒロインのジョゼ。
障害を持ちながら、たくましく生きてる。

祖母の気持ちも分からなくもない。
またそんな環境で育ってきて、その中で自分を閉じ込めて行ってしまったことにも頷ける。




「暗い海の底。そこが今まで自分がいた世界。」セリフそのままではないけど、ジョゼが思っていたこと。
そして、光の下に連れ出してくれたのはあなただと。




たくましく生きる。強い心。でも強がっている心。




ホントに演技派の女優さんですね。恐れ入ります。




出だしは見づらいかも?と思ってしまったり、途中急展開だなと思ったりもしたけど、心に残る作品でした。





<あらすじ>
芥川賞作家・田辺聖子の同名短編小説を、「金髪の草原」の犬童一心監督が妻夫木聡と池脇千鶴主演で映画化したピュアで切ないラブ・ストーリー。ふとしたキッカケで恋に落ちたごく普通の大学生と不思議な雰囲気を持つ脚の不自由な少女、そんな2人の恋の行方を大阪を舞台にキメ細やかな心理描写と美しい映像で綴る。大学生の恒夫は、ある朝、近所で噂になっている老婆が押す乳母車と遭遇する。そして、彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫は、彼女の不思議な魅力に次第に惹かれていくのだが…。  


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2009年11月03日

☆「電車男」

ありえね~って言いたくなるオタクの恋愛話。




「電車男」(2005年、主演:山田孝之、中谷美紀)





いやいや実際にはありえんでしょ、と思いつつ、実際にあった話として一時期ブームになりましたね。




話的にはでも本当にありえそうにないっす。でもあったらいいなって思っちゃいます。




配役で「中谷美紀」が選ばれたのは、当然と言えば当然でしょうね。




エルメスが「中谷美紀」に似ているってことなんだから。




でもちょっと違和感があったかも。




あと、実際のオタクはあんなもんじゃない!と思いますがいかがでしょ。

そして、いくらオタクでもあんなにキョドってはいないだろうとも思います。




それにしてもネットの世界から一大ブームにまでなった「電車男」。




映画から漫画から小説からテレビドラマまで。




これは凄いことでしたね。




自分はドラマは見ないですが、この「電車男」はドラマの方が良かったって意見がたくさんありますね。




万が一機会があれば、見比べてみようと思います。(たぶん無いですが...。)





<あらすじ>
電車内で暴れる酔っ払いから女性(中谷美紀)を助けたオタク青年、通称・電車男(山田孝之)。彼女に心惹かれた電車男だったが、これまで女性に縁がなかったので、どうしたらいいかわからない。そこで彼はインターネットの世界に助けを求め……。  


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2009年11月02日

☆☆☆「私をスキーに連れてって」

スキー映画の決定版!




「私をスキーに連れてって」(1987年、主演:三上博史、原田知世)





これぞまさにスキー映画の決定版!!!!!




実は、毎年スキーシーズンになると必ず1回は見ています。




元々ビデオで持っていたんですが、数年前(10年くらいか?)にDVDも買ってしまいました。




自分自身、スキーを長年やっていますが、映画のようなロマンチックはないですね~。当たり前かもしれませんが...。




でもでも、こんなストーリーが現実になったら素敵だぁ~、と思いつつ10数年。




確かに今どきはスノーボードなんでしょうが、この映画を見ればスキーの良さが分かるかも!?




そういえば、数年前にスノーボードの彼氏とスキーの彼女の映画が出てましたね。まだ見ていないので今度借りてこようっと。




今年もシーズンIN間近。早く雪が降らないか、今から待ち遠しいです。





<あらすじ>
ホイチョイ・プロダクションの馬場康夫が監督にあたった青春ムービー第1弾。クリスマス・イヴのゲレンデで出会った男女の恋の軌跡をハートフルに綴る。“スキー”をモチーフに、現代の若者像を瑞々しく切り取った演出や、ゲレンデでの躍動感溢れるアクションなど、後に“ホイチョイ・ムービー”と呼ばれる礎を築いた記念作。三上博史、原田知世、布施博。竹中直人、田中邦衛共演。大学時代、スキー選手としてならしたが、都会ではパッとしない商社マンの文夫。彼は友人と出掛けた奥志賀のスキー場で、OLの優と出会う。クリスマスのゲレンデで楽しい時を過ごす文夫と優。だが彼のシャイな性格を誤解した優は、再会しようと言った文夫にウソの電話番号を教える。  


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2009年10月30日

☆☆「真実の行方」

この世の真実は狂気なのか?




「真実の行方」(1996年、主演:リチャード・ギア)





この映画は何と言っても「エドワード・ノートン」に限ります!




確実に主演のリチャード・ギアをくってます。




人の良さそうな青年と狂気の男の2役を演じ切り、この映画のラストの演技を見た時は正直ゾッとしました。




それだけこの役者の演技がすごいってことです。




この映画、それ以外はいたって普通に感じてしまいます。




実際にはストーリーも面白いし、何度も見たくなってしまう魅力があります。




あれ、ノートンのことしか書いてませんが、それに尽きるってことでお願いします。





<あらすじ>
大司教惨殺事件で逮捕されたのは、彼の侍者のアーロンという青年だった。売名家と呼ばれている弁護士マーティンは、事件の話題性から無償での弁護を申し出た。あどけないアーロンの表情を使ったマーティンの作戦も、明らかにされていく宅地開発に絡む大司教への恨みや“悪魔払い”の名のもとにビデオに収められた醜聞も、元恋人の検事ジャネットによって次々と提出される物的証拠の前にはなす術が無かった。そんな時、アーロンの精神分析を担当したアーリントン女医がつかんだ事実とは……。   


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2009年10月29日

☆☆☆「告発」

正義とはいったい何か?




「告発」(1995年、主演:クリスチャン・スレイター、ケヴィン・ベーコン)





こんなに辛く苦しい映画もそんなに無いと思う。




ほんの些細な罪で、25年もの歳月を刑務所の中で過ごすことになった囚人(ケヴィン・ベーコン)、そしてそんな彼は助けようと奮闘する若手弁護士(クリスチャン・スレイター)。




この二人の演技があってこそ成り立った映画です。




特に、ケヴィン・ベーコンの演技は恐ろしいくらいの迫力で迫ってきます。




25年間劣悪な環境の中で収監された囚人役を演じるために彼はすさまじい減量をして役作りをしたらしいですね。

画面上で鬼気迫るものがありました。




それにしても、ケヴィンの最後のセリフ「ここがアルカトラズだからさ!」(だったと思います。もちろん字幕なので英語です。)が忘れられません。




最後はハッピーエンドでも最悪な結末でもなく、心に刺さる終わり方です。




苦しくてやりきれない気持ちが深く心に残ります。




でもこの映画は見なきゃいけないと思います。




<あらすじ>
全米一悪名高きアルカトラズ刑務所を閉鎖に追い込んだ、一人の囚人と彼を支えた若き弁護士の友情を描く、実話の映画化。死刑確実と言われていたアルカトラズ刑務所内で起こった殺人事件を担当することになった若き弁護士ジェームスは、犯人の囚人ヘンリー・ヤングを調べていくうちに彼の有罪に疑問をもつようになっていった。やがて彼はアメリカ合衆国に真っ向から闘いを挑んでゆく……。   


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2009年10月28日

☆☆☆「シッコ」

人の命の値段...




「シッコ」(2007年、監督:マイケル・ムーア)





アメリカの医療制度への「疑問」、いやいやそんな生易しいもんじゃない。
アメリカの医療制度の「病巣」を映画の中で紹介している。




アメリカでは医療保険制度が無く、国民は民間会社の保険に入るか、医療費を実費で払うかを選ぶ。いや、下流階級の人達は選択の余地が無い。




保険に入ることもできず、治療費も払えず、払えないから治療を受けることができず、そのまま亡くなっていく。

たとえ保険に入っていたとしても、何だかんだと理由を付けて保険会社はお金を払わない。お金が払えず、治療を受けられず、亡くなっていく。




この映画は現代のアメリカの保険制度の闇を描き、問題を提起している。
「アメリカにだけは絶対に住みたくない」これが映画を見た僕の感想です。

現実をまざまざと見せられた気がしました。日本に住んでいるとそれほど医療費に困ることは多くの人が無い。
でも実は日本の医療制度ってアメリカンに近いんじゃないかな?

そんな不安を感じもした。



医療ってのは万が一の時の頼みの綱で、生活の基盤じゃなかろうか。
自分に何かあった時、どんな補償を受けられるかで普段の生活や仕事に対する姿勢も変わってきやしないだろうか?




この映画はフィクションでも何でもなく、ドキュメンタリーです。
派手な演出も、VFXも、有名な俳優の出演もありません。
けして家族で楽しんだり、恋人と甘い会話をできるような映画でもありません。




でも見なければいけない映画だと思います。





<あらすじ>
ドキュメンタリー監督マイケル・ムーアが、4700万人の無保険者だけではなく、保険料を支払っている数百人にもマイナスの影響を及ぼすアメリカの医療システムの実態を明らかにする。カナダ、イギリス、フランスを訪れ、国民全員が無料医療の恩恵を受ける国の事情を見つめながら、アメリカの混乱した医療制度を浮き彫りにしていく。  


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2009年10月27日

☆「俺は、君のためにこそ死ににいく」

いつの時代でも愛しい人のために命を投げ出す者がいる...




「俺は、君のためにこそ死ににいく」(2007年、主演:岸惠子、徳重聡)





戦争映画、わりと好きです。




特に最近の映画はキチンとその時代を捉えようとしているので見ていて共感できる部分があります。




この映画は冒頭の一文に書いたとおり、「いつの時代でも愛しい人のために命を投げ出す者がいる。」が物語の主軸になってます。

このセリフは鹿児島県で食堂「富屋食堂」を営み、多くの若い特攻隊員達の面倒を見て、「特攻の母」と呼ばれた「鳥濱トメ」さんのセリフです。




日本人としてもともと持っている「 心 」ってものを伝えようとしている映画です。
間違っても戦争賛美の映画ではありませんでした。




エンドロールで本物の特攻隊員達の写真が流れます。
その写真たちを見ていると、今の時代では窺い知ることのできない日本の歴史が本当にあったんだと納得させられます。




戦争についてどうこう言う気はありませんが、一度この映画を見て考えてみるのも良いかもしれませんよ。




それにしても、窪塚洋介はイマイチ演技がアレですね...。





<あらすじ>
太平洋戦争末期、軍の指定である富屋食堂を切り盛りする鳥濱トメ(岸惠子)は、地元の知覧が特攻基地となったことを知る。トメは家族と離れて出撃を待つ若者たちが自分に会いに来ては飛び立っていくことを引き留めることもできず、複雑な思いを胸に秘めながら母親代わりとして慈愛の心で彼らを見守り続けていくのだが……。  


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2009年10月26日

☆☆☆「きみにしか聞こえない」

本当の人の繋がり、それは心と心の繋がり...。




「きみにしか聞こえない」(2007年、主演:成海璃子、小出恵介)





泣けるね~、この映画。まじめに涙がこぼれそうになったね。




ストーリーはちょこっとづつアクセントがあるからダレルこともなく、最後まで楽しめる?映画でした。




人物関係の繋がりや設定も面白い。話が進むにつれてだんだんと全体像が見えてくる。




携帯を持つことが当たり前になってる現在。連絡は好きな時に取れるしメールなんてコミュニケーション手段もあるから本当に人間関係の進展が昔に比べて何倍も速い。




いつでも繋がる携帯電話。でも本当に人と繋がっているのかな?




人同士の繋がりで最も大切なことはやっぱり心と心でしょう!

そんな当たり前のことを改めて気づかせてくれます。




クライマックスの直前で「オチばれ」みたいなシーンがあるのがちょっと残念でした。




それにやっぱり僕はハッピーエンドが好きです。
なので、良い終わり方ではあるなと思いますが、本当はもう少し...って気がします。




でも、これは若いカップルには最高にウケそうな映画ですね。





<あらすじ>
内気で友だちのいない高校生のリョウ(成海璃子)は、ある日、公園でおもちゃの携帯電話を拾う。数日後、彼女が保健室にいると着信音が聞こえ、若い男性の声が聞こえてくる。なぜか、二人は電話がなくてもテレパシーで通話できるようになり、長野に住むシンヤ(小出恵介)と、横浜で暮らすリョウの不思議な交流が始まる。  


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2009年10月23日

☆☆☆「愛しのローズマリー」

人って、自分が信じる価値感にこそ、本当の価値を見いだせる。
またその価値は、時として大きく変わることもある。
でも大爆笑の映画です!




「愛しのローズマリー」(年、主演:グウィネス・パルトロー、ジャック・ブラック)





いやいや、ホントはこれコメディなんですよね。
だからホントは「楽しい気分になれる映画」カテゴリーに入れた方がいいんでしょうが、でも心に残ってしまったんですよ。




ストーリーはちょっとだけファンタジー要素が入ってますが、全編笑いっぱなしなことは間違いなし。
最後もニヤっとした笑いで終わります。




でも、なんていうのかな、人の本当の価値は外見でも何でもなく、やっぱりその人の心にあるってことが伝わってきました。僕にはそう伝わったんです!それでよいことにしておきます。




ジャック・ブラック、彼は本当にいいですね。
かっこいい役をやらせても素敵です。「ホリデイ」とかね。





でもやっぱり彼の真価はコメディなんでしょうね。
この映画もとてもおもしろく、笑い転げられること請け合いです!





<あらすじ>
父親の遺言を守り、少年時代から外見の美しい女性だけを追いかけ続けてきたハル。しかし、もともとチビで小太りの彼、そんな恋が成就するわけもなく、気づいてみればすっかり中年の冴えないオッサン。そんな彼の嘆きを偶然耳にした自己啓発セミナーの講師が、ハルに内面の美しい女性が美人に見える催眠術をかけてしまう。そして、ハルが最初に出会った心の美しい女性はなんと体重300ポンド(136kg)巨漢女性!でも催眠術にかけられたハルの目に映るのはスレンダーな絶世の美女。さっそく猛烈なアタックを始めるハルだったが……。  


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2009年10月22日

☆☆「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

最終章への大いなる序章




「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2009年、主演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン)





いよいよ次回作でエンディングを迎えるこの「ハリー・ポッター」シリーズ。

今回の6作目は、いままでとはちょっと趣が変わっていたのではないかと思います。




全体的にシリアスなシーンが多かった気がします。




一番違うと思ったところは、これまでの5作はなんやかんや1本づつとりあえずハッピーエンド!みたいな感じで終わっていたのに、今作はもろに次につながるぞ!って感じでした。




本の方も6作目は繋ぎのような内容なので、まさにその通りなんでしょうね。




エンディングに向けた、大いなる序曲のような感じ。




でもこのシリーズも1作目から考えると長いですよね~。

どう考えても俳優陣が設定年齢と合って無い!!




そこはあんまり突っ込んじゃいけないですね。
ハーマイオニーは予想どおり可愛くなりました(^_^)




今回一番目を引くのは、マルフォイ!!
1作目からず~と登場してるイヤなガキ大将役の男の子です。



今回は悪と良心の間で葛藤する様子が描かれており、いままでとはちょっと役の重要性が違いますね。




なにわともあれ、今回の作品は最終章へと繋がる期待感いっぱいだと思います。




楽しみです。





<あらすじ>
ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)の支配力が強大になっていくなか、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)とダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)は、ヴォルデモートの防御を解く手がかりを探るため、極めて重要な情報を握っているダンブルドアの旧友で元同僚ホラス・スラグホーン(ジム・ブロードベント)を学校に迎え入れる。  


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2009年10月21日

☆☆☆「タイタンズを忘れない」

人種差別、そしてそれを乗り越えた人達の実話。




「タイタンズを忘れない」(2000年、主演:デンゼル・ワシントン)





日本で生活していると、いえいえ、日本人だとあまり考えたことも感じたことも無いんですが、人種差別って根が深い問題ですね。
特に少し前のアメリカでは。




この映画はその人種差別のありのまま(もちろん映画なので抑え気味なんでしょうが。)を描いているようですね。
人種が違うってことだけで、話す言葉は一緒、食べるものも一緒、考え方だって近いに決まってる。

なのに、ねぇ。

肌の色が違う、見た目が違う、考え方も違うんじゃないか?、自分にとって悪い何かを与えてくるのではないか?




人間って、いや人間だからこそ理解できないものを前にした時にそこに壁を作り、それを拒絶し、憎しみ合いに変わっていくんだろうね。




でも人間って、いや人間は相手を理解することができる、相手との間にある壁を崩せる、互いに認め合い、愛し合うことができるんですね。




この映画はそんなことを心にしみじみと届けてくれます。




一番大事な?キャラであるデンゼル・ワシントンはこの映画でもその演技力でストーリーに説得力を与えています。
彼の演技の凄いところは正にそこかもしれません。




でもこの映画のは実話をもとに作られてるってんですから、やっぱり人って凄い。




タイトル通り、「忘れない」いいえ「忘れられない」映画になりました。





<あらすじ>
1970年代初頭、まだ人種差別が大きな問題となっていたアメリカで実際にあったエピソードを基にしたスポーツ・ヒューマン・ドラマ。1971年、バージニア州。とある町で白人の高校と黒人の高校が統合されることになる。その結果、両校にそれぞれあったフットボール・チームも1つに統合されることとなった。人種差別が根強い地元住民が反発するなか、アメリカ初の人種混成チームが誕生、さまざまな苦難を乗り越え、チームはひとつにまとまっていく……。  


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2009年10月19日

☆「ぐるりのこと。」

これがまさに日本の日常なんだろうな。




「ぐるりのこと。」(2008年、主演:木村多江、リリー・フランキー)





この映画、前半を乗り切れるかどうかが賛否の分かれ目かもしれませんね。




前半はなんて言えばいいんだろう、淡々と進むんですよね。

間違えた、全体的に淡々と進むんですが、前半はちょっと嫌な気分になったり無駄だろうこのシーンはとか思っちゃうところも多く、思わず眠気を誘われます。




でもなんでか後半は見れちゃうんですよね。良いシーンもそこそこあるし。




だから、前半を乗り切れるかどうかがポイントです。
そういうつもりで見てください。




木村多江、良い女優さんですね。演技も良いし、前半と後半では本当に人が変わったように素敵な女性になります。
もちろん撮影手法とかもあるんでしょうが、たぶん本人が役に入り込んでいて、その時の役の心情をまさに表わしていたからあれほど劇的に変われてるんでしょうね。




リリー・フランキーは飄々って表現がピッタリ。演技は素人くさいですが、この映画には逆にマッチしてたと思います。




賛否両論が大きく分かれそうな映画ですが、とりあえず見ても良いんじゃないかな。

☆一つでは無く、☆0.5くらいでお願いします。





<あらすじ>
1993年、何事にもきちょうめんな妻の翔子(木村多江)と法廷画家の夫カナオ(リリー・フランキー)は、子どもを授かった幸せをかみしめていた。どこにでもいるような幸せな夫婦だったが、あるとき子どもを亡くしてしまい、その悲しみから翔子は心を病んでしまう。そんな翔子をカナオは温かく支え続け、2人の生活は少しずつ平穏を取り戻してゆく。  


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2009年10月17日

☆☆「アメリカン・ギャングスター」

リドリー・スコット監督の放つ70年代ドキュメンタリー




「アメリカン・ギャングスター」(2007年、主演:デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ)





やっぱりデンゼル・ワシントンは名優だね~。
彼が出ているとそれだけで映画が締まる。




映画は実際に70年代に存在した麻薬王の話で、実話を元にしているからか、説得力のある内容ですね。




運転手の身分から麻薬王に駆け上がる主人公をデンゼル・ワシントンが、正直さが信条の一匹狼の刑事役をラッセル・クロウがそれぞれ演じています。どちらも名優と言える二人なので、それぞれの話がとても緊張感に溢れていきつく暇なく進みますよ。




マフィアものっていうと、娯楽大作のような仕上がりになる映画が多い中で、この映画はもっとシリアスに描いてます。




汚職警官がはびこっていたり、賄賂や甘言が横行したり、麻薬が街中に溢れていたり...。
これって、現代でもまだ言えることなんじゃないでしょうか?




とわいえ、デンゼルはやっぱり大好きです。
良い男の役も良いが、悪い男の役も良い。

でもちょっと品がありすぎだったかも?彼の演技力ならもっと冷徹非常な風にもできたんじゃないでしょうか。
でもあれが真実ならそれも良し。




追いつめる側と、知らずに追い込まれる側。

ずっしりと緊迫感を味わえます。






<あらすじ>
1970年代の初頭のニューヨークで、ハーレムを牛耳っているギャングのボスの運転手をしていたフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、ボスの亡き後、東南アジアの麻薬を密輸する計画を決行する。時に横暴ともいえる強引なやり方で財力をつけたフランクは、マフィアにも一目置かれる麻薬王として街に君臨する。  


Posted by カンバンわ! at 08:23Comments(0)心に残った映画